研究内容

人の声や音楽だけでなく，あらゆる音を理解する機械やロボットの実現を目指しています．
例えば，リビングで発生する環境音から人の行動や状況を把握し，より人間らしい対話を行うスマートスピーカーを実現することができます．
また，ホームセキュリティシステムの高度化，動画の自動タグ付与など，応用例が非常に豊富な技術です．

あらゆる音を自在に作り出す技術に取り組んでいます．
映画やアニメ，ゲームの制作において背景音や効果音を自動的に付与することができます．
また，身体の制約を超えた音を自在に生成し，架空の生き物になりきるVR/ARシステムを実現することができます．

音を手がかりとして，機械の異常や事故，犯罪の発生を自動的に監視する技術に取り組んでいます．
工場の機械の自動監視や銃声などの自動検出，転倒音検出による遠隔見守りシステムなどへの応用が期待されています．

音を活用して自動運転を高度化する技術の実現を目指しています．
画像やミリ波レーザーによる周囲環境の把握技術は信頼性が高い一方，死角が多いことや，夜間，悪天候の場合に性能低下しやすいという課題があります．音による周囲環境の把握技術は，画像やレーザの弱点を補う技術として期待されています．